卒業生メッセージ 第9期 中島さん

卒業生メッセージ:第9期 中島さん


 

プロフィール

早稲田大学高等学院から早稲田大学政治経済学部政治学科に進んだ後、丸紅(イギリス駐在を含む)、マイクロソフト、翻訳会社などを経て、現在はサイボウズというソフトウェア会社に勤務しています。
社会人になった丸紅で、文系なのになぜかシステム部に配属され、さらに海外旅行に行ったこともないのにイギリス駐在になったことで、コンピューターと英語、という2つの大きな武器(?)を手に入れることができました。
その後さらにマイクロソフトでIT技術を磨き、翻訳会社で英語を磨くことができたことが、私の大きな財産です。

「十人十色の学び」にもつながりそうですが、いま勤めているサイボウズは「多様な働き方」を目指していて、普通の会社では味わえない自由闊達な雰囲気の中、楽しくソフトウェアローカライズの仕事をしています。サイボウズは、「働きがいのある会社」中規模部門でも4位に入りました。
https://cybozu.co.jp/company/work-style/
http://hatarakigai.info/ranking/japan/

プライベートでは、妻と三毛猫(18才)と暮らし、趣味は50歳を過ぎた3年前から始めたランニングです。フルマラソンは5回走って全て完走、今年(2018年)の東京マラソンも走りました。中学時代、運動音痴だった自分を知っている先生は驚愕しているようです(笑)。

インタビュー

Q1、一ツ橋進学塾の思い出は?塾に通って良かったことがあれば教えてください。

正直に言うと中学時代は学校に行くのが嫌で、塾に行く方が楽しみでした。先生は怖かったんですが(すいません)、でも真剣に生徒たちのことを考えてくれている、それが感じられるから喜んで塾に行っていたと思います。

あと、思い出と言われて外せないのが動物たちです。開いた窓からネコが飛び込んで来て答案用紙を破いたり、膝の上で寝始めても、テストも授業も何事もなかったかのように続いていました。よく父が「集中していればテレビの音なんか気にならない」と言って、受験直前でも大きな音でテレビを見ていたのですが、家でも塾でも集中して勉強する、ということが身についたと思います。

Q2、受験にどのように向き合いましたか?

先生にはずっと「東大に行け、だから都立に行け」と言われていたんですが、手堅い性格なので最初から「自分は付属校に行くだろうな」と思っていました。ただ「受験だからこうしよう」と考えた記憶はなく、目の前にあることを、ひとつひとつ着実にやっていくことに集中していました。いま振り返ると、その「目の前にあること」は塾が用意してくれたんだな、と思います。

Q3、勉強を通して学んだこと・苦労したことは何ですか?

テストの結果やどこに合格したかではなく、勉強をする、そのこと自体が重要だと気付き、特に社会人になってからはその思いがさらに強くなっています。勉強方法自体が身につけば、それは社会人になっても使えます。「受験勉強なんか社会人になったら役に立たない」というのは嘘ですし、勉強しなくても過去の経験で自分の能力・立場をキープできていると勘違いしている社会人がいますが、周囲から見ると、どんどん時代や技術から取り残されている人にしか見えません。

辛く地道で面白くないことですが、基礎を何度も繰り返して、勉強する癖を身につけたことが、今でも役に立っています。野球でも、キャッチボールができない人は160kmの球を投げられないのと同じで、基礎の勉強(練習)を何度も繰り返すことの重要さを塾で学んだと思います。

Q4、学生・塾生時代にやって良かった事・やっておけば良かった事はありますか?

社会人になって5年目に、突然イギリス駐在になったときに、もっと英語を勉強しておけば、と痛切に感じました。元々論理的なこと、特に数学の証明問題が大好きで、先生にも「なんで犬を”dog”と言うのか証明できないから、中島は英語嫌いでしょ」と言われたことがありました。自分が好きなことに集中し、長所を伸ばすことももちろん重要ですが、最低限必要な知識というものはあるので、もっとバランスよくやっておきたらよかったな、と感じました。

Q5、塾生・父兄へのメッセージをお願いします。

勉強の正解はひとつではなく、人数分のやり方があります。塾はそれを見つける手助けをしてくれますが、見つけるのは自分自身ということを忘れないでください。そして、繰り返しになりますが、基礎の反復を忘れないでください。

例えば英語能力を上げるために安易に留学に飛びつく人がいますが、(もちろん、成功している人がいることは認めますが)今まで私が会社で面接した、自称「留学帰りで英語堪能」な人で、「社会人としてまともな英語」を話せた人はいません。日本語の面接で、「ちぃーっす」「あざーす」と学生言葉で話す人が採用されないのと同じです。この話は、以前から周囲にしているのですが、今回塾のページで「小中学生向け・英語コース」「基本的な英語構文を定着」という文字を見て、先生が同じことを考えていることをとても嬉しく思いました。みなさんは、基礎を何度も繰り返して、本当の力を身につけて塾を巣立ってください。月並みな言葉ですが、受験結果だけがゴールではありません。自分の将来を考えながら、塾での勉強を満喫してください。

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