塾長挨拶 (H29/2017年度) 49期

塾長挨拶 (H29/2017年度) 49期 

 殊のほか寒かった冬も合間に春をのぞかせるようになりました。寒い寒い冬に受験をして、まさに春を待ち、ついに大輪の花を咲かせ今日の日を迎えました。

皆様おめでとうございます。
昨年の5月に一足早く塾創立50周年の会でお祝いをいただきそして今春50期の卒業生が素晴らしい結果を残して塾を去っていきます。

驚くべきは一般受験の合格者が全員慶應へ進むことです。
高校受験生も万全の態勢で合格確実の対策のもとの確約の合格でした。大学受験生は学部もそれぞれ、対策もそれぞれで確信と希望を持っての受験でした。他に指定校推薦を得て希望をかなえた健気な子がいたり内部推薦でも激戦の中で志望学部への進学を果たした子がいました。
加えて高校受験で将来オリンピック候補選手もいて楽しみな50期になりました。
この結果はそれぞれの子たちの努力と」スタッフの粘りとご家庭の協力が微妙に配分よく合わさり得られたものです。今日はその関係者が喜びの共有の場として塾にお集まりいただきました。

さて、今年はどんな年だったでしょうか?
塾としては50回目の卒業生を送り出すのですが例年のように一人として一つとして同じものはなく常に一対一対応の世界です。もしも自分が親の立場ならどんな道を進んでほしいか、希望をどの程度聞き入れて可能とするか、将来に向けての可能性はどこをどう押すかそれを見極めるのがこの塾の真骨頂でもあると思います。
基本的にはやることができればできるけど自分を知らず見失っている子供達に気づきと後押しを、時には強く時には本人も気づかないように押していく必要があります。
この押しは有効なのですがこれを是とするか非とするかで決まるものは多いと終わった後に確信します。
素直であれ!と言いたい瞬間です。
今年は能力の高い子たちがやりこんでいることもあり受験校も決定しやすく結果の予測も容易でした。
さらに生徒同士が仲が良いので学年の下の子たちが受験生を応援し見守っている様子が強く感じられました。
好ましいものでありました。

今年の卒業生たちはあと10年、20年、そしてさらに年を重ねて行くときもどんな人生になっていくのでしょうか?楽しく自分らしく自分のやりたいことを見つけて・・・と言うのが定番の様に言われていますが果たしてそうだろうかといつも疑問に思います。やりたいことをやるには学力も含めた力が必要、自分らしくやるには時と場所と経済力も必要、楽しくは心の持ちようだしと思うとまずはどんな人とどのように付き合うかが実は大きい要因かもしれません。環境を選ぶなと言えば驕るな!という自分の心の声が聞こえてきます。

最終的には生き抜く力を身に着けてとりあえず腹の底から笑って生きられる、そのうえでの自分ではないかと近頃相談にくる子たちに言います。今年は夢見る夢子や夢夫はあまりいず現実的にものを考える傾向があり、そんな気持ちも少しありました。この恵まれた子たちが王道を歩くだけでなくいろいろな色を楽しめる、肥やしにする、そして真の大きな人になってほしいと切望しています。

今年は夢見る夢子や夢夫があまりいず現実的にものを考える傾向があり、大志を抱け! 夢を見よ! そんな気持ちも少しありました。       

一ツ橋進学塾
塾長:脇本裕子

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